- Webライターとしてやっていくなら開業届を出して個人事業主になるべき?
- 開業届を出すメリットってあるの?
- そもそも開業届って何??
こんな方に向けて、今回はWebライターが開業届を出すメリット・デメリットについて解説していきます。
どうも、Webライターのくすのきです!
結論から言うと、開業届は原則として事業開始1カ月以内の提出が定められています。そのため、収入の低さに関係なく開業届は提出しましょう。
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Webライターは開業届を出すべき!
個人事業主(フリーランス)の場合も、副業の場合も、開業届を出すメリットは非常に大きいです。
個人事業主の場合
開業届の提出は「事業開始から1カ月以内」と定められています。
そのため、Webライターを事業として取り組んでいく場合は早めに提出をしましょう。
ただ、1カ月以内に提出ができなくても罰則はないので「え、1カ月経ったのにまだ出してないよ?!」という方はこれから提出すれば問題ありません。
また「事業開始した日」も厳密な決まりはないので、自身が決めた日で構いません。
副業の場合
副業の場合も「ガッツリ稼ぐ」と考えているのであれば開業届を出した方がメリットが大きいです。
「開業届を出したら会社にバレるのでは?」と考えている方もいるかもしれませんが、開業届を出したからと言って副業がバレることはありません。
開業届の提出先である税務署から会社へ通知がいくことはまず無いため安心してください。
Webライターが開業届を出す5つのメリット
主なメリットは「節税」です。
開業届のメリット①青色申告で最大65万円の控除ができる
開業届を出すと青色申告で最大65万円の控除を受けられ、節税になります。
- 白色申告:10万円控除
- 青色申告(書類提出):55万円控除
- 青色申告(電子申請、e-tax):65万円控除
例えば、個人事業主で利益が年間200万円の場合だと、青色申告をすることで約15万円の節税となります。
開業届のメリット②家族への給与が経費にできる
開業届を出すと家族への給与が経費として扱えます。
本来、家族への給与は経費に計上することができません。
ですが、一定の条件を満たすことで、青色申告の特典で「15歳以上の家族へ払う給与」に関しては基本的には全額経費に入れることが可能です。
家族に手伝ってもらっている場合などは節税につながるのでおすすめです。
例えば、「家族がたまに手伝うだけ」「会社員の家族が手伝っている」という場合は専従者とは言えないため、経費として計上することはできないので注意しましょう。
開業届のメリット③屋号で口座やカードを作れる
開業届を出すと、屋号で銀行口座やクレジットカードを作成できます。
屋号の入った口座を作ることで事業とプライベートのお金を使い分けられるメリットがあります。
開業届のメリット④赤字を3年繰り越せる
青色申告をすることで事業での赤字を3年間繰り越すことができます。
Webライターをやっていれば赤字になることは滅多にありませんが、「経費がかかった」「Webライター以外にも事業を行っている」という場合には非常に有効です。
開業届のメリット⑤小規模企業共済に入れる
企業に勤めていると退職時に「退職金」がもらえます。
同様に個人事業主や経営者が事業を廃止する際に給付金が受け取れるのが「小規模企業共済」です。
小規模企業共済に加盟する際には開業届の控えの提出が必要となるので、加盟したいなら開業届を提出しましょう。
Webライターが開業届を出す3つのデメリット
開業届のデメリット①失業保険を受給できなくなる可能性がある
副業(今後会社を辞める可能性がある)の場合や、会社を辞めて独立する場合に、開業届を出していると失業給付金を受けられない可能性があります。
退職した会社で雇用保険に加入していた場合に、ハローワークで手続きをすることで失業期間中に「失業給付」を受けられます。
しかし、失業給付は「再就職の意思」を見せなければならないので、開業すると「再就職の意思がない」とみなされ、給付を受けられなくなる可能性があるのです。
ただ、税務署とハローワークが必ずしも情報交換をしているわけではないので、中には開業届を出しつつ失業給付を受け取っている人もいるようです。
開業届のデメリット②扶養に入れなくなる可能性がある
開業届を提出すると扶養に入れなくなる可能性があります。
ただ、「扶養の加盟条件」は各健康保険組合などが決めているため、所得額で加盟の可否を決めている場合もあれば、「個人事業主は入れない」と決めている場合もあり、微妙なところではあります。
そのため、あらかじめ健康保険組合に確認するようにしましょう。
開業届のデメリット③帳簿をつけるのが多少面倒になる
開業届を出して青色申告をする場合には「複式簿記」といって、帳簿をつけるのが多少面倒になります。
控除が10万円である白色申告は「単式簿記」といって、比較的確定申告が簡単ですが、青色申告は少し難しいです。
ですが、今は簡単に仕分けができる「会計ソフト」があるので、初心者でも青色申告を問題なく進められるでしょう。
筆者は「やよいの青色申告オンライン」で帳簿・確定申告をしています。簿記の知識がない筆者でも使えるので、初心者でも簡単に青色申告を進められますよ!
そもそも開業届とは?提出方法は?
そもそも開業届とは、「事業を始めたときに申請する書類」のことで、管轄の税務署に提出します。
開業届の提出方法は3つ
開業届は3つの提出方法があります。
おすすめはWebでの提出です。無料で使える開業書類作成サービス「開業freee」を使えば5~10分で簡単にできますよ。
開業届の作成に必要なものは?
Webから提出する場合も、税務署に出向く場合も必要なものは同じです。
開業届の作成については、「開業freee」や税務署の職員の指示通りに進めれば簡単に進められるので、おすすめですよ。
Webライターが開業届を提出した後は?
開業届提出後は、確定申告のために日々帳簿をつけたり、管轄の役所へ行き国民年金や国民健康保険などに加入したり、必要であれば事業用の口座を作成したりしましょう。
確定申告について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
まとめ:開業届は簡単にできて節税にもなる
開業届は「開業freee」を使えば5~10分で簡単に作成できます。
開業届を出すと青色申告による節税ができるなどのメリットがあるため、「Webライターとして稼ぐぞ」と思ったらパパっと開業届を提出してしまいましょう。